文部科学省は、2022年3月1日、全国の国公私立大学(短期大学を含む)及び高等専門学校における、2021年12月末時点学生の修学状況(中退者・休学者)に関する調査結果を公表した。

 調査によると、2021年度4月から12月の中退者数の割合は0.99%(29,733人)で、2020年度の0.97%(28,647人)に比べ、若干増加した。そのうちコロナを理由とした中退者数の割合も2021年度は0.06%(1,937人)で、2020年度の0.05%(1,367人)に比べ若干増加しており、実人数では約1.4倍となった。

 中退者のうちコロナを理由とした者の内訳としては、最も多い「学生生活不適応・修学意欲低下」は30.3%で、昨年度に比べ10.3ポイント増加、2番目に多い「経済的困窮」は19.9%で、昨年度より-8.2ポイント減少した。

 2021年12月末時点で、休学者数の割合は、2021年度は2.17%(64,783人)で、2020年度の2.23%(65,670人)に比べ、やや減少。コロナを理由とした休学者数の割合は、2021年度は0.20%(5,855人)で、昨年度の0.15%(4,434人)に比べ若干増加しており、実人数では約1.3倍となった。

 休学者のうちコロナを理由とした者の内訳としては、最も多い「経済的困窮」は15.0%で昨年度と比べ増減なし、2番目に多い「学生生活不適応・修学意欲低下」は10.6%で昨年度より+1.0ポイント増加した。

 文部科学省では、引き続き状況を注視するとともに、大学等と連携して学生へのきめ細かな支援を継続して実施していく。

参考:【文部科学省】学生の修学状況(中退者・休学者)に関する調査【令和3年12月末時点】(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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