特別養護老人ホームに言語聴覚士として勤務しながら、桜美林大学大学院で学んでいます。数年前、新聞で老年学学位プログラムを修了した方の記事を読み、ご年配の社会人の方々が多く学んでいること、老年学という学位は他になく、修了後には高齢者を取り巻く問題に対してさまざまな分野で活躍されていることに非常に興味を持ちました。その後、上野千鶴子氏の著書から刺激を受け、研究に取り組み情報を発信する側になってみようと思ったのが進学の動機です。

 言語聴覚士は、訓練などで摂食嚥下機能障害を持つ高齢者の方に接することが多いです。こうした方々が胃瘻(いろう)という大変な決断を迫られた時、納得のいく意思決定のために言語聴覚士はどのように本人、家族に働きかけているのか、働きかけることができているのかを調べてみたいと考え、研究テーマとしました。

 今回のテーマは医療者側を対象としていますが、次は患者、家族側の視点に立った研究をしてみたいと考えています。そこからさらにACP(アドバンスケアプランニング)や、日本人特有の死生観や人生哲学などを学び研究し、自身の職場で情報発信することで、若き介護職員の悩みに寄り添う役割を果たしたいというのが一つ。次に「高齢者の幸せな終わり方」についての情報を提供できるNPOを立ち上げてみたいとも考えています。

水永 祐子さん/老年学学位プログラム

 

桜美林大学大学院

専門分野の垣根を超えた多様なかたちの学びを実現

「人生100年」時代を豊かに生きる。体系化された専門教育を主軸に、領域を横断する視点を加え、新たなキャリアを切り拓く。 桜美林大学大学院は、2021年度から従来の「研究科」「専攻」制度を刷新し、「学位プログラム制」を導入しました。各学位プログラムにおける専門教育を主軸としながら、専門分野の枠を[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。