名古屋大学と名古屋工業大学は、業務用厨房機器メーカー大手のホシザキ電機株式会社(愛知県豊明市)の坂本精志氏会長兼社長らの寄附による給付型奨学金「ホシザキ奨学金」を設立した。
「ホシザキ奨学金」は、坂本ドネイション・ファウンデイション株式会社の社長でもある坂本精志氏と坂本春代取締役の寄附を受けて設立された。両氏が保有する株式を寄附として受け入れ、その配当金を原資に運用する仕組みで、奨学金としては日本初の取り組みとなっている。
坂本両氏の「強い意欲と高い能力を持ちながら、経済的理由で修学が困難な学生を支援したい」という意向に基づき、経済的に困窮した学生を対象に、修学に必要な資金を返還不要の奨学金として給付する予定。基本的には、将来ものづくりに関係する職業に携わることを希望する学生への給付を予定しているが、給付者の卒業、修了後の進路について、具体的な制約などを設けるものではないという。