中央大学商学部商業・貿易学科は、2022年4月から「国際マーケティング学科」へと名称を変更する。背景には、理論と実務の両面で「商業学」から「マーケティング」に焦点が移行したこと、企業のマーケティング活動において国際的視点の必要性が高まっていること、世界経済において貿易の重要性が高まっていることがある。

 これまで商業・貿易学科では、貿易関連科目はもちろん、マーケティング関連科目においても国際的視点を加味したカリキュラムの充実・拡大を行ってきたが、今般、教育内容をより的確に表現するため、2022年度より学科名称を「国際マーケティング学科(英文:Department of Marketing and International Trade)」へ変更する。入学定員は300名(商業・貿易学科から変更なし)。

 「国際マーケティング学科」では、企業の国際活動を念頭に、マーケティング、流通、消費者行動、貿易等に関する専門科目や、貿易ビジネス実務の講義を通じて、国際社会で必要とされる知識と課題解決能力を身につける。さらには、学びの実践として、ゼミでの調査・研究や、海外でのインターンシップにも挑戦することができる。

 カリキュラムは「取引」をめぐる諸問題について、「マーケティング系」と「国際貿易系」の2つを柱とした教育を展開。マーケティング系では、流通およびマーケティング・マネジメントの基礎の上に、「サービス」「ソーシャル」「デジタル」「グローバル」という4つの視点から最先端のマーケティングを学ぶ。国際貿易系では、企業が国境をまたぐミクロ的な国際ビジネスの観点だけではなく、貿易政策や国際的な貿易ルールなどのマクロ的な分析視点も養成する。

 同学科において卒業後の進路は、「商社」「メーカー」「小売・卸売」「サービス業者」「プラットフォーム企業」などの業界が想定される。また業務としては「マーケティング戦略の立案・実行」「マーケティング調査」「ウェブマーケティング」「マーケティング・データ分析」「新製品の開発」「ブランドの開発・管理」「流通チャネルの構築」「販売・セールス」「国際貿易実務」「マス広告やインターネット広告」「販売促進の企画・制作・運用」などが期待される。

参考:【中央大学】商学部 国際マーケティング学科

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