鹿児島大学は、鹿児島県警察本部、株式会社ラックとサイバーセキュリティに関する連携協定を締結。三者が持つ情報、技術、人材、広報活動の連携で、サイバー空間の脅威に対応する取り組みを始めた。

 サイバー空間における犯罪は増加傾向が続いており、標的型の攻撃や不正侵入、不正送金などの被害が拡大。手口の高度化・巧妙化が懸念されている。この傾向は地方においても同様に懸念されており、インターネットを介したサイバー犯罪が地理的な制約を受けないことから、都市部に比べサイバー犯罪に対する認知度が低い地方においては、大きな課題となっている。

 今回の協定は情報共有、技術協力、人材の育成と交流、広報啓発活動について相互に連携することで、サイバー空間の安心・安全を確保するための取り組みを強化するのが目的。2016年12月14日に、締結式が行われた。

 今後、鹿児島大学は学内インシデント情報の共有、セキュリティ対策に関する技術実証実験、将来的なセキュリティ関連グ述に関する共同研究、産学官連携における活動拠点の提供の5項目で支援。鹿児島県警はサイバー操作などに関する情報を提供、ラックは緊急時における各種情報提供時のホットライン開設などを担っていく。

鹿児島大学

南九州から世界に羽ばたくグローカル教育研究拠点をめざして

鹿児島大学は、9つの学部と9つの大学院研究科を擁し、約9,000名の学部学生と約2,000名の大学院生(うち留学生約300名)、併せて約11,000名の学生が在籍。学生一人ひとりの潜在能力の発見と適性の開花に努め、幅広い教養教育と高度な専門教育を行うとともに、[…]

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