慶應義塾大学大学院経営管理研究科(慶應義塾大学ビジネス・スクール)は、株式会社リンクアンドモチベーションの研究機関「モチベーションエンジニアリング研究所」と、「データを活用した組織マネジメント」に関する共同研究契約を締結した。データの分析とレポーティングによって、企業に対する戦略的組織マネジメントの提言を行う。

 リンクアンドモチベーションによると、従来人事の領域は「勘と経験」に依存し、データ活用があまり進んでいなかったという。しかし、人材の流動性が高まり、企業の人事はリクルーティング(採用)とリテンション(維持・確保)の比重が増し、かつ精度を高める必要性があると強調。これまでの勘と経験頼みの「オペレーション人事」から、データに基づき自社に合った人事を戦略的に選択する「戦略人事」が求められているとする。

 リンクアンドモチベーションはこれまで、従業員のモチベーション調査を行ってきており、同社が開発した組織改善クラウドである「モチベーションクラウド」には約2,350社53万人分のデータが蓄積されている。このデータに対し、組織力強化に繋がる項目や業績と相関性のある項目などの分析、また企業が持つ各種データの分析・レポーティングに取り組む。将来的には、クライアント企業の個社データの分析も行う予定という。共同研究期間は平成29年4月3日から平成30年3月30日まで。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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