2022年度大学入試の個別試験で96.6%の大学が新型コロナウイルスに感染した受験生に対し、追試験や別日程への振り替えを設定していることが、文部科学省の集計で分かった。デルタ株による感染爆発が続き、コロナ禍終息の兆しが見えないだけに、来年の受験シーズンも新型コロナの影響で混乱が続きそうだ。

 文科省によると、7月末現在で2022年度入試に対する全国の大学の対応をまとめた。全国の大学1,056校のうち、全体の96.6%に当たる1,020校が追試験や別日程への振り替えを設定している。

 このうち、追試験を実施するのは51.1%の540校。75.5%に当たる797校は追加の受検料を徴収せずに別日程の受験に振り替えるとしている。30.0%の317校は追試験と別日程振り替えの両方を設定している。

 数日間の実技検査を課すなどから、追試験の設定が困難な大学や受験料の返還を行う大学が合計0.9%の9校。2.4%の25校は検討中で、0.2%の2校は対応なしとしている。

 今年実施された2021年度入試では、一般選抜の個別入試で382校が追試験を実施したほか、538校が追加の受検料を徴収せずに別日程の受験に振り替えている。

参考:【文部科学省】令和3年8月27日「令和4年度大学入学者選抜での新型コロナウイルス感染症対策に伴う個別学力検査の追試等の対応状況(令和3年7月31日現在)」を掲載しました。

大学ジャーナルオンライン編集部

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