山梨大学医学部付属病院は、新型コロナウイルス感染症の患者情報を一元管理する新システムを開発した。医療スタッフが情報共有して、宿泊療養から退所後のケアまで途切れることなく対応することができる。
山梨大学によると、新システムの名称は「SHINGEN(Smart Health INformation Gathering & Evaluation Network)」。患者自身がスマートフォンなどからデータを入力すると、24時間体制で対応している山梨大学と医師会、重点医療機関のコロナ外来などに情報が共有され、遠隔診療や受診指示、搬送の手配などを迅速に行うことができる。患者の症状管理の効率化と健康観察の質向上を図れるだけでなく、退所後もシステムで継続して健康状態の管理を進めることで、容体が変化しても即座に対応できる。
山梨大学医学部付属病院は「SHINGEN」を、24時間体制で医師や看護師を常駐させ新型コロナウイルス感染症患者のケアを行う「医療強化型宿泊療養施設」2カ所に導入。常駐する医師や看護師だけでなく、医学部附属病院の医師もPCやスマートフォンで情報を一括管理・共有している。
参考:【山梨大学】患者情報を一元化するシステム『SHINGEN(Smart Health INformation Gathering & Evaluation Network)』を開発