テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)は、ゴールドマン・サックス証券株式会社代表取締役社長、持田昌典氏より450万ドル(約5億円)の寄付を受けたことを発表した。TUJ史上最高額となるこの寄付によって「持田・ストロナク全額奨学金」が創設され、日本の国公立高等学校出身の優秀な学生にとって、実質学費免除でTUJに通うことのできる奨学金制度となる。
「持田・ストロナク全額奨学金」は、持田氏とTUJの前学長であり持田氏の長年の友人である、ブルース・ストロナク氏への敬意を表して名付けられた。日本の国公立高等学校を卒業見込で、TUJに学士号取得目的として入学を希望する生徒の中から、学業成績等に基づいて毎年若干名を選考し、最大10学期間(5年間)の学部課程の学費・諸費用全額を給付する。
また、この奨学金にはオプションとして、テンプル大学アメリカ本校(ペンシルベニア州フィラデルフィア)への最長2学期間の留学(学費・諸費用給付)およびBridge Programも含まれる。
Bridge Programは英語力が学部課程への正規入学の基準に満たない学生が条件付きで学部課程に入学できる制度。
現在、2022年夏学期 (5月下旬)にTUJに進学する第一期の奨学生の出願を受け付けており、応募締切は2021年11月15日午後5時まで。選考方法は書類選考及び面接。選考結果は12月15日にeメールで送付する。応募資格や応募方法等の詳細は、テンプル大学ジャパンキャンパスのサイトに掲載している。
今回の持田氏による寄付は、TUJの39年間の歴史の中でも突出して高額というだけではなく、TUJにとって初の全学費給付型奨学金を実現する寄付基金(運用型)となる。また、持田氏はこれまでも、ゴールドマン・サックスのドナー・アドバイズド・ファンドであるゴールドマン・サックス・ギブズを通じて、日本の貧困世帯の子どもたちの生活支援、教育支援に多額の寄付を行っている。
持田氏は、「日本を担う未来のリーダーにとって、質の高い国際教育は不可欠です。今回の奨学金によって、さまざまな環境に置かれた日本の国公立高等学校出身の学生が、テンプル大学での国際教育を通じて、日本のグローバル化を支えていくことが可能になるでしょう」と奨学金の意義について述べた。
参考:【テンプル大学ジャパンキャンパス】テンプル大学ジャパンキャンパスが「持田・ストロナク全額奨学金」を創設 ゴールドマン・サックス証券持田社長が450万ドル(約5億円)を寄付