中央大学では、新型コロナウイルスの感染状況に鑑み、2021年度の新入生約6,000人を対象として、情報環境支援等の趣旨で一律5万円の特別支援の実施を予定している。また、コロナ禍による急激な家計悪化により授業料の納入に困難を抱えている新入生・在学生に対しては、2020年度よりも緩和された要件の下、より広く「経済援助給付奨学金」を別途支給する。

 中央大学は2020年4月末、通学課程に在籍する全学生(大学院生、専門職大学院生を含む)を対象として、1人あたり5万円となる返済不要の奨学支援金(総額13億円)を支給した。これは、新型コロナウイルス感染拡大の状況に鑑みて授業を急遽オンライン方式へ切り替えるにあたり、学修環境整備などの新たな経済的負担の解決に役立ててもらうための特別支援とするもの。さらに、コロナ禍により家計が大きく悪化した学生に対しては、一定の要件の下に「経済援助給付奨学金」も支給した。

 2021年度の新学期について、社会における新型コロナウイルスの感染状況の推移を見守りながら、安全・安心を確保するための措置を講じて、在学生、新入生をキャンパスに迎える準備を進めている。しかし、新型コロナウイルスはいまだ収束したとは言いがたく、授業についてはオンラインを併用しつつ、対面で参加できる授業の割合を相当程度確保して実施することを予定している。

 そこで、2021年度も、新入生(学部・大学院・専門職大学院の新1年生、約6,000人)を対象として、情報環境支援等の趣旨で一律5万円の特別支援の実施を予定。これに加え、コロナ禍による急激な家計悪化により授業料の納入に困難を抱えている新入生・在学生に対しては、別途、2020年度よりも緩和された要件の下に「経済援助給付奨学金」をより広く支給する。

 これらの支援措置は、中央大学卒業生によって設立された「公益財団法人白門奨学会」および同窓会組織である「中央大学学員会」からの支援(総額5億円)、さらには多数の卒業生や教職員による寄付金によって支えられている。また、学部に在籍する学生の父母で組織される「父母連絡会」の支援により、これまでに各キャンパス入口に検温体制を整備している。中央大学は、教職員のみならず、卒業生や父母による支援も得て、学生の学びをサポートする大学として、その学びを止めない教育環境整備に努めていく。

参考:【中央大学】コロナ禍に鑑みた2021年度学生支援策について 新入生一律5万円給付並びに在学生対象「経済援助給付奨学金」支給(総額約5億円)

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