大東文化大学と※株式会社DNPメディアクリエイトは、防災教育教材の開発に関する産学共同研究の契約を締結し、2015年4月から2017年3月31日までの2年間の計画で、ゲーム形式で手軽に楽しみながら防災について学習できる「災害図上訓練ツール」の開発プロジェクトを開始しました。
災害図上訓練とは、地域で大きな災害が発生する事態を想定し、危険予測やその対処方法を地図などに書き込んでいく机上の防災訓練のことです。訓練の手法は、ロールプレイング型やワークショップ型(DIGなど)、防災ゲーム(クロスロードなど)といった様々な種類があり、学校や地域の防災教育、自治体など防災関係機関の防災訓練に取り入れられています。
同開発プロジェクトには、建築学をベースに都市活動の時空間分布の解析や災害リスク評価、防災教育の研究などに取り組んでいる同大環境創造学科飯塚裕介ゼミとDNPメディアクリエイト第2企画本部の産学共同で取り組みます。
開発までのスケジュールは、災害図上訓練ツールのデザイン表現、教育手法、ユーザビリティ(使いやすさ)に関する研究を行い、2015年にプロトタイプ(試作品)を開発、2016年にはツールを完成させ、大学生や地域住民を対象とした実証実験を行う予定です。
大東文化大学とDNPメディアクリエイトの両者は、この研究の成果を学習者の能動的な学習姿勢を引き出す新たな防災教育教材の製品化へとつなげることを目指します。
※株式会社DNPメディアクリエイトは、大日本印刷グループの総合企画制作会社