2021年10月21日より、芝浦工業大学は学修歴証明書のデジタル発行を開始した。世界中どこからでもオンラインで学修歴証明書にアクセスでき、海外大学と成績データ等を電子共有できる環境を整えることで、学生のグローバル規模での活躍をより一層支援する。
海外では1970年代からデジタル化が進められており、今日では40カ国以上の高等教育機関でデジタル化された学修歴証明書が発行されているが、日本での普及率は低い。グローバル社会において海外の高度人材や留学生の獲得を進めるうえで学修歴証明書のデジタル化は必須であるとして、実装に踏み切った。
導入にあたっては、一般社団法人 国際教育研究コンソーシアム(略称:RECSIE)及び、国際的なIT企業であるアイルランドのDigitary社の協力を得た。まず2021年10月から卒業証明書などの学修歴証明書のデジタル化を開始し、2022年4月からはすべての証明書のデジタル発行開始を予定している。
これにより、学生や卒業生は海外での就職や留学の際に、検証可能な公式証明書と真正性確認のためのリンクURLなどを自ら送付することができるようになる。大学側も、プラットフォームを共有する海外の大学と相互に学修歴証明書の電子共有が可能となり、提携校や留学生対応の際の効率化やペーパーレスによるSDGs貢献につながる。