2020年3月19日、文部科学省は2019年度「私立大学等改革総合支援事業」で310校を選定したと発表した。芝浦工業大学の大学改革の取り組みは「特色ある教育の展開」「特色ある高度な研究の展開」など、4つあるタイプのうち全てで選定された。これにより、本事業の開始以来7年間の選定数は27となり、全国から申請のあった652校の中でトップの件数となった。

 「私立大学等改革総合支援事業」とは、特色ある教育研究の推進や、産業界・他大学との連携など、役割や特色・強みの明確化に向けた改革に、全学的・組織的に取り組む大学等を重点的に支援する文部科学省の事業。2013年に3タイプで選定が始まり、2014年からは4タイプとなって現在に至る。

 芝浦工業大学が選定された4タイプの中で、選定基準を大きく上回り、申請した大学の中で最高評価を受けたのが「特色ある高度な研究の展開」。社会的要請の高い課題の解決に向けた研究、イノベーション創出等に寄与する研究など、高度な研究を基軸とした特色化・機能強化を促進する取り組みが対象となる。芝浦工業大学では、研究者(教員)の国際公募や、ライフイベントを経験した研究者の復帰支援など、人材の多様性確保を推進。合わせて国際的な研究拠点を整備するなど、積極的な国際共同研究を進めている。 2018年度の国際共著率は研究成果全体の26.2%で、この5年間で6.3ポイント増えるなど、「知の創造拠点」としての研究力強化に注力している。

 また、申請大学中2番目に高い評価を受けたのが、「特色ある教育の展開」。学修成果の可視化に基づく教育方法の改善や文理横断的な教育プログラムの開発、高大接続改革などへの取り組みが対象。芝浦工業大学では、学長のリーダーシップのもと「理工学教育日本一」、「グローバル理工学教育モデル校」を目指し、教職学協働(教員・職員・学生)の教学マネジメント体制を構築。 ICTを活用した双方向授業やアクティブ・ラーニングの体系化など、 「学生が何を学んだか」を大切にし、それを分析、評価、可視化して教育の質保証・向上に取り組んでいる。

 7年間の選定タイプ数上位校は、1位芝浦工業大学に続き、2位金沢工業大学、3位国際医療福祉大学、4位福岡工業大学、5位武蔵野大学だった。

参考:【芝浦工業大学】文部科学省「私立大学等改革総合支援事業」 7年間の選定タイプ数で芝浦工業大学が日本一

大学ジャーナルオンライン編集部

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