2021年9月21日~29日(内5日間)、東京大学大学院工学系研究科松尾研究室の講師による「AIサマースクール」が香川高等専門学校が開催され、AIの最新動向や様々な手法について集中講義を行った。この内容は松尾研究室により全国21の高専でも配信され、全国の高専関係者および地域の技術者・研究者約120名が受講した。
香川高専と松尾研究室は、2018年8月に香川県三豊市との三者で「AI(人工知能)技術による地域活性化・人材育成等に向けた連携協力に関する合意書」を交わし、AI(人工知能)技術による地域活性化・人材育成・社会実装を推進している。
AIサマースクールは2018年8月から毎年夏に開講しており、今年で4回目。AI(人工知能)やデータサイエンスに関する技術について正しく理解するとともに、実際のプログラミング演習を通して深層学習モデルを実装できる能力を集中的に習得することを目的としている。過去には本スクールの受講がきっかけとなり、高専を卒業後に東京大学に編入学した学生や、ベンチャー企業を立ち上げて活躍している学生もいる。
講師は松尾研究室で深層学習を研究している教育スタッフが担当。例年、講師が香川高等専門学校(詫間キャンパス)に来校して対面講義を行っていたが、2020年度より新型コロナウイルス感染症対策と全国の高専からも受講できるように松尾研究室から遠隔配信により実施している。
今回は21の高専の学生および教職員と関係企業4社から約120名が受講した。講義や演習のほか、松尾豊教授による講演や、第1回の受講者で松尾研究室に所属する高専OBとの交流で編入学についての質疑応答を行うなど、5日間という限られた期間ながら有意義な講義となった。
今回の授業内容は、後日、高専機構内で無料配信を予定(現在調整中)。次年度も香川高専に講師を招いての対面講義と遠隔配信を検討している。