慶應義塾大学経済学部附属経済研究所FinTEKセンターは、大手8社と連携して2021年11月6日~2022年2月19日(約3.5ヵ月間)、学部・学年不問の大学生向け無償データサイエンス基礎講座を開催する。エントリーは10月31日まで受け付けており、10月25日10時の時点で、海外3カ国と33都道府県から208の大学・大学院に通う学生1400名が応募している。

 今回の講座は、初学者でも体系的にかつ実践的にデータサイエンスの基礎を学べるように、LMS(ラーニングマネジメントシステム)を活用して構成されたオンライン講座である。事前学習と事前課題でインプットし、集合研修でアウトプットするまでを1フェーズ3週間として計5回繰り返す、合計3.5か月間のプログラム。統計検定二級程度の知識の習得とPython基礎を学ぶだけでなく、参画企業のビジネス実データを扱い、個人・グループワークを通して課題解決を行うことができるカリキュラムとなっている。

 本講座では各フェーズごとに授業成績がつき、学びの段階に応じて修了証が発行され、就職活動に活用できる。さらに学習履歴をプラットフォーム「STAR※」上に掲載して学習履歴を企業とのマッチング精度向上に活用することができる。

 参画企業のうち、住友生命保険相互会社は成績優秀者に特別な選考ステップを提供する予定のほか、三井住友信託銀行株式会社は特別セミナーへの招待、みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社は座談会イベント参加枠を用意する。その他の参画企業も、受講者を応援する限定イベントとして、参画企業の現役データサイエンティストによる講座や、特別セミナー、現役社員とのトークセッションなどを予定している。

 講座の募集人数は最大3000名で、エントリーサイトから登録する。応募者は2021年10月1日時点で大学・大学院に在籍し日本語で修学できることが条件で、学年・学部・性別・国籍不問。日本語での修学が可能な学生であれば、海外の大学からも応募できる。2021年11月6日~2022年2月19日の間、オリエンテーションの他、3週間に1度(2時間程度)のオンライン集合研修に原則として欠席なく参加でき、週5時間相当の自己学習時間を捻出できる必要がある。受講料は通信料以外無料。

※慶應義塾大学FinTEKセンターはブロックチェーンを用いた個人情報の管理・活用を実現するシステム開発に関する産官学連携の共同研究「STAR(Secure Transmission And Recording)プロジェクト」を主催しており、「学生の個人情報を、学生自身の手に戻す」をテーマに2020年8月から3年間、企業11社と慶應義塾大学を含めた2大学が参画し、学生4000人が登録して実証研究を行っている。

参考:【慶應義塾大学経済学部附属経済研究所FinTEKセンター】慶應FinTEKセンター主催 未経験から3.5ヶ月間でデータサイエンティストへ

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