新型コロナウイルス感染症流行に伴う外国人の入国制限が見直されたのを受け、文部科学省は国内の大学を受験する外国人志願者に対する新たな対応を国公私立大学に通知した。情報通信技術を最大限活用することで入国せずに受験する方法を実施するとともに、入国する場合は大学側が受入責任者となることなどを要請している。
文科省によると、通知は新田正樹大学振興課長名文書で、各国公私立大学長に宛てている。
文書では、大学入学共通テストを利用しない個別入試について、情報通信機器を使用したオンラインで試験を実施するなど渡航を伴わずに受験できるようにするか、大学が外国人志願者の入国受入責任者となって入国前から入国後の行動制限解除まで対応するよう呼び掛けている。
大学入学共通テストを利用する個別入試は、日本へ渡航せずに受験できる情報通信機器を使った方法に変更するか、大学入学共通テストを含めて大学が入国受入責任者となることを求めた。
外国人志願者の入国受け入れについては、文科省大学入試室まで文書で事前申請する。この場合、入国受入責任者となる大学が重複しないようにするため、あらかじめ志願者に出願状況や他校への相談の有無を聞き取りするよう要請している。
さらに、入国後に新型コロナに感染したり、濃厚接触者となったりしたことで受験できなくなった場合、追試験を実施するかどうかについて伝えておくことも求めている。