2022年1月に行われる大学入学共通テストの志願者が前年度より4,878人少ない53万367人となることが、大学入試センターの集計で分かった。内訳は現役生が44万9,369人で、浪人生は前年度から4,222人減って過去最少の7万6,785人となった。

 大学入試センターによると、高校卒業見込み者のうち、大学入学共通テストに出願した生徒の割合を示す現役出願率は45.1%。少子化の進行で18歳人口の減少が進む中、前年度から0.8ポイント上がって過去最高を記録した。

 理由としては新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う景気の悪化で国公立志向の高まりを反映したと考えられている。さらに、2021年の大学入学共通テストは新型コロナの感染拡大で個別入試の代わりに利用される事例があっただけに、感染の再拡大で個別入試を受けられない場合に備え、大学入学共通テストを保険として受験しようとする動きも見られる。

 大学入学共通テストは2021年1月に従来の大学入試センター試験に代わって初めて実施され、2022年1月が2回目。利用する大学、短期大学、専門職大学は前年度より2校少ない864校。試験は2022年1月15、16の両日にあり、追試験・再試験が2週間後の29、30の両日、平均点などの最終発表が2月7日に予定されている。

参考:【大学入試センター】令和4年度大学入学共通テストの志願者数等について(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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