三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社は、「2017年度 新入社員意識調査アンケート結果」を公表した。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社では、毎年3月下旬~4月上旬に新入社員を対象とするセミナーを開催し、その受講者に対してアンケートを実施している。2017年度は、東京、名古屋、大阪にて合計37講座を開催し、1,327名の新入社員に行ったアンケートの集計・分析結果をまとめた。
調査によると、「就職活動について」は、「大変だった43.8%」「とても大変だった19.4%」「楽だった8.6%」「とても楽だった4.6%」と回答し、新卒内定率が2000年以降で最高の90.9%となった2017年卒の就職環境でも、依然として過半数は何らかの大変さを感じたようだ。
「会社に望むこと」は、1位「人間関係がよい」、2位「自分の能力の発揮・向上ができる」と2004年以降毎年変わっていない。しかし、3位は「残業がない・休日が増える」となり、2016年度の3位「給料が増える」と順位が入れ替わった。
このことから、新入社員は、一定時間は仕事から離れてオフを過ごし、「自分ファースト」志向が高まっていることがうかがえるという。
「仕事や職場生活に関する不安について」は、「上司・先輩・同僚との人間関係61.9%」、「仕事が自分に合っているか、うまくできるか56.3%」となった。
また、理想の上司を以下の7タイプから選択させたところ、1位は「寛容型25.1%」、2位は「アイデア型19.1%」、3位は男女で異なり、男性は「カリスマ型」、女性は「平凡型」となった。最も少なかったのは「論理型」だった。
仕事に不安を抱える新入社員は、広い心で受け入れ、自分の成長を温かく見守ってくれる「寛容型」の上司を求めている傾向にあるようだ。
・情に流されやすいが忍耐強い人格者の「寛容型」
・自由奔放でユーモラスなアイデアマン「アイデア型」
・シビアだが天性の才能を持つ「カリスマ型」
・長所も短所も特にない常識的な「平凡型」
・八方美人だが順応性が高い「調整型」
・何事にも熱心な「情熱型」
・柔軟性に乏しいが論理的で責任感が強い「論理型」