広島大学は2018年4月、総合科学部に国際共創学科を開設する。4年間の一貫した英語教育で語学力の向上を図るとともに、文理融合により多領域からの知識を集め、グローバル課題の解決に挑むのが特徴で、学生を世界中から集めて異文化コミュニケーションを高める場所にする。

 広島大学によると、国際共創学科は定員40人。「文化と観光」、「平和とコミュニケーション」、「環境と社会」という3つの視点から専門科目を学び、日本人学生は2年次後期に半年程度海外留学する。3年次には海外企業や多国籍企業でグローバルインターンシップを体験する。

 学科の共通言語は英語。日本人学生には英語を徹底して叩き込むほか、外国人学生は日本語力の向上に全力を挙げる。第3言語、第4言語の習得にも力を入れる。日本人と外国人の学生がいっしょに学ぶことで、多角的視野や協調性を養い、国や宗教、言語、文化の壁を越えて地球的な視野からさまざまな課題と取り組む。

 このほか、日本語と英語の両方でディベートとプレゼンテーションのスキルを向上させる授業を予定している。専攻によっては理系科目中心の受講も可能にする。

 目指す人材は平和を求め、チャレンジする国際教養人。広島大学は8月17、18日のオープンキャンパスから本格的な新学科のPR活動を始めており、今後海外でも募集活動を展開する。

大学ジャーナルオンライン編集部

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