静岡大学は2023年4月にグローバル共創科学部(仮称)を設置する方針を固め、文部科学省に申請した。人文・社会科学から自然科学までをつなぎ、複眼的な視点から未来社会をデザインできる人材を育てる学部で、設置申請に伴って地域創造学環の学生募集を停止するとともに、既設6学部の募集人員も変更する予定。
静岡大学によると、グローバル共創科学部には、グローバル共創科学科を置き、その下に地域と世界を結ぶ人材を育成する国際地域創造学コース、エネルギーや食料などで再生可能かつ循環型の技術を開発する生命圏循環共生学コース、心と身体のつながりや環境との共生をプロデュースする人材を育てる総合人間科学コースを設ける。募集予定人員は115人としている。
入学者選抜は大学入学共通テストを課さない総合型選抜、学校推薦型選抜、大学入学共通テストを課す学校推薦型選抜、前期と後期に分かれる一般選抜で行う。大学入学共通テストを課す学校推薦型選抜と前期一般選抜には、スポーツ系入試枠を設ける。
これに伴い、地域創造学環は2023年4月入学予定の学生募集を行わない。既設6学部の入試は募集人員を変更する予定で、人文社会学部の経済学科、情報学部の情報科学科、理学部の生物科学科、工学部の機械工学科、農学部の生物資源科学科などで若干、定員を減らし、大学全体の入学定員を現在の1,970人のままにする。