文部科学省が進める日本型教育の海外展開で、2022年度調査研究に福井大学の事業が採択された。アフリカ・マラウイのナリクレ教員大学と協働し、21世紀の学校づくりや教員の学びのための専門職学習コミュニティネットワークの構築を目指す。
文科省によると、福井大学の事業は「福井型教育による教育の質改善 日本・アフリカ域内協働展開事業」で、対象はマラウイを中心にエチオピア、エジプト、南アフリカ、ウガンダなどアフリカ全域。オンラインを併用した福井型授業を実施するとともに、マラウイで行った授業をアフリカ全体に拡大して持続的な体制をつくる。
このほか、日本型教育の海外展開応援プロジェクトとして、学研グループのアイ・シー・ネットの「トルコでの科学実験キットを活用した理科教育改善事業」、内田洋行の「コロナで発見! 日本-カンボジアICT授業の連携開発」、新興出版社啓林館の「日本型算数、数学によるICT教材を活用した算数・数学力向上事業」、ヤマハの「エジプト国初等教育への日本型音楽教育導入事業」など9件が採択された。
日本型教育の海外展開は、文科省が外務省、経済産業省、国際協力機構、日本貿易振興機構などと連携して2016年度から官民協働プラットフォームを立ち上げて進めてきた。これまでに45の国と地域を対象に80件の調査研究などプロジェクトが展開されている。