九州大学と京セラ株式会社は、2022年6月3日に組織対応型連携契約を締結。同年7月6日に第1回連携協議会(キックオフミーティング)を開催し具体的な取り組みを開始した。九州大学の学術研究・教育活動の研究リソースと京セラの社会実装力とを融合し、新たな価値を創出することで人類・社会の進歩発展への貢献を目指す。

 これまでも九州大学と京セラはさまざまな分野で共同研究や人材交流など、双方協力のもとで幅広く取り組みを行ってきた。その一方で、現代社会はますます複雑化し、解くべき社会課題はより高度化。広い視野に立って社会課題を深く掘り下げるアプローチが重要となっている。

 九州大学では、2030年の目指す姿として「総合知で社会変革を牽引する大学」を掲げ、その実現に向けたビジョンと重点施策からなる「Kyushu University VISION 2030」を策定。自らの強み・特色を生かした「脱炭素」、「医療・健康」、「環境・食料」の3つをエントリポイントとして、社会課題の解決に向けた産官学民による協働を通じ、持続可能な社会の発展と人々の多様な幸せ(=well-being)を実現できる社会づくりへの貢献を目指している。また、京セラでは事業活動を通じて培ってきたさまざまな技術を強みに、気候変動対策の強化や医療労働力不足の解消と医療費の削減など、社会課題の解決に取り組んでいる。

 今後、九州大学と京セラは「医療・ヘルスケア」、「環境・エネルギー」分野を皮切りに、両者が取り組むべき社会課題を探求し、共創テーマを定め、20年後の未来社会における製品・サービスの実用化を目指していく。

参考:【九州大学】九州大学と京セラが組織対応型連携を開始 

九州大学

未来を切り拓く「総合知」を生み出し、社会変革を牽引する大学

九州大学は、12学部19学府を擁する基幹総合大学。世界最高水準の卓越した教育研究活動を展開し国際的な拠点となり得る「指定国立大学法人」として指定を受けました。これまで培い蓄積した人文社会学系から自然科学系、さらにはデザイン系の「知」を組み合わせた「総合知」によ[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

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