南山大学(愛知県名古屋市)国際教養学部1年生の有志グループ「Iris」が、「南山チャレンジプロジェクト」の一環として、2017年11月に開催された大学祭で多くの人たちに障がい者のことを知ってもらうためのイベントを開催した。
同グループは「グローカルな視点で障がい者との共存社会を模索する」という趣旨のもと、2017年6月から障がい者支援団体のNPO法人ポパイ(愛知県名古屋市)との協働プロジェクトを企画・運営している。この活動を通じて、大学生と障がい者との関わりを密にし、互いの違いを認め合い尊重できるような関係になることを目指している。
大学祭では、「障がい者の日常って?」と題し、ポパイの福祉サービスの利用者たちがアート活動として取り組んでいるオーナメント制作の様子を撮影した映像を紹介。また、障がい者の人たちが働く施設「モーヤーコ」で製造された「からだにやさしいおいしいおやつ」の販売や、同施設で働く障がい者らの賃金を上げることを目的に共同開発したお菓子の試食会も開催した。
南山大学はこうした活動を「南山チャレンジプロジェクト」として支援している。学内の活性化、地域との交流、国際交流などを推進する新たな課外活動に対して大学側がサポートすることで、学生の成長に繋がる多様な機会を作り出している。
「南山チャレンジプロジェクト」は、在学生がグループを作り、4つの募集テーマのいずれかに合致する課外活動を申請する。活動計画書や収支計画書などをもとに大学側が活動内容の新規性や具体性、実現可能性などを審査し採否を決定、申請コースによって最大30万円を支給する。これまで、「在学生向けスマートフォンアプリの制作」「留学生と小学生の交流支援」などのプロジェクトが採択されて活動中だという。