大学や短期大学、高等専門学校で学ぶ障害学生が2021年5月現在で全国に4万744人いたことが、日本学生支援機構の調査で分かった。前年度より5,403人多く、在籍する学校数も前年度から7校増えて942校になった。
調査は各学校が日本学生支援機構のホームページから調査票をダウンロードし、回答を記入して電子メールで送付する方法で実施した。障害学生は身体障害者手帳や精神障害者保健福祉手帳、療育手帳を有するか、健康診断などで障害が明らかになった学生と定義した。
それによると、障害学生の在籍校別内訳は大学3万6,414人、短大1,780人、高専2,550人。障害種別の内訳は精神障害が最も多く1万2,228人、次いで病弱・虚弱の1万1,830人、発達障害の8,698人、聴覚・言語障害の1,852人、肢体不自由の1,837人、視覚障害の789人などと続いている。上位の3障害は前年度よりそれぞれ1,000人以上の大幅増加となった。
障害学生の在籍率は1.26%で、前年度より0.17ポイント上昇した。在籍校別内訳は大学1.19%、短大1.48%、高専4.48%。特に公立高専は6.50%と他の学校に比べ、際立って高い在籍率を示している。
障害学生が在籍する学校は大学693校、短大193校、高専56校。このうち、支援を受けている学生は大学1万9,847人、短大887人、高専1,033人の合計2万1,767人に上った。全体数は前年度を2,990人上回っている。