文部科学省は大学入学者選抜の好事例として金沢大学の「KUGS特別入試」「超然特別入試」など全国18例を選抜し、好事例集をまとめた。大学入試のあり方に関する検討会議の提言を実行したもので、ホームページで公開している。

 選定は全国の国公私立大学と短期大学から好事例と考えられる取り組みを書面で申請してもらい、7人の有識者で構成する選定委員会で審査した。申請は84件あったが、金沢大学、熊本大学、長崎大学など18件が好事例に選ばれた。

 このうち、金沢大学は知識基盤社会の中核的リーダー育成を目指す「金沢大学グローバルスタンダード(KUGS)高大接続プログラムを受講し、評価基準を満たして修了認定書を発行された人にKUGS特別入試の出願資格を与え、口述試験や小論文、総合問題などで選抜している。さらに、高校在学中に金沢大学の主催するコンテスト「日本数学A-lympiad」または「超然文学賞」に応募し入賞した人に対し、超然特別入試の出願資格を与えて口述試験や小論文で選考している。

 熊本大学は熊本県の高校生を対象にグローバルリーダー育成塾を開講し、数理教育やグローバル教育を実施、修了者が総合型選抜のグローバルリーダーコース入試を受験する道を開いている。また、国立六大学連携コンソーシアム(千葉大学、新潟大学、金沢大学、岡山大学、⾧崎大学及び熊本大学で構成。平成25年に設立)の入試専門部会が開発したペーパーインタビュー(口頭のやり取りで得たい情報を紙面に書かせ、従来の面接に代わり資質や特性、能力等の評価を書面で行う新たな筆記試験)を、全国に先駆けてグローバルリーダーコース入試に導入した。

 長崎大学は入学者一般選抜の前期日程で、高校や教育委員会と共同で作問した高度な記述式問題を出題している。

参考:【文部科学省】大学入学者選抜における好事例について

大学ジャーナルオンライン編集部

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