2022年9月28日、畿央大学は河合町役場において「河合町・畿央大学との包括的な連携協力に関する協定書」を取り交わし、清原和人町長と冬木正彦学長が署名した。畿央大学における市町村との包括的な連携協力は、奈良市・香芝市・大和高田市・御所市・橿原市・広陵町・斑鳩町・宇陀市・田原本町に続き10市町村目となる。
畿央大学と河合町は、これまで学校給食について町にレシピのアドバイスをしたり、学生が研修の一環で給食調理について学ぶなど友好的な関係を築いている。また2020年度からは町内空き家関連の支援、2021年度からはまちづくり基本条例の策定に向けて町を支援してきた。町制施行50周年の際は、大和の黒豆「KAWAI BLACK」の特産品開発の支援や地域の子ども達を対象に馬見丘陵公園などを舞台としたイベントも実施。これまで以上に連携・協力の機運が高まり、今回の協定締結に至った。
現在、授業「ランドスケープ演習」を通した地域課題の解決につながる取り組みとして、町内佐味田地域の街並みの実地調査や、歴史文化財の観点から庁舎敷地内の歴史的建物(旧豆山荘)についての研究が始まっている。また「KAWAI BLACK」を活用したレシピ提案、お互いの街を知り交流を深める「竹馬クイズラリー」も10月末の開催に向けて準備が進んでいる。
今後はこれまでの取り組みを継続・発展させ、まちづくり、健康づくり、子育て支援や教育等の充実等多岐にわたる分野で協力して地域社会の総合的な発展と大学の学術研究の深化を目指す。