日本私立大学連盟は「私立大学学生生活白書2022」を刊行した。2021年に実施した第16回学生生活実態調査の分析結果をまとめた内容で、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、混乱を続けた私立大学と学生生活を特集している。

 日本私立大学連盟によると、白書は8章構成。第1章の「進学目的・理由/充実度/期待」から「経済」、「大学生活」、「正課外活動」、「不安・悩み」など各章ごとにテーマを絞って分析結果を紹介している。

 第16回学生生活実態調査は新型コロナウイルス感染者が拡大していた時期に行われたこともあり、学内滞在時間や正課外活動参加率の低下、キャンパス閉鎖や授業のオンライン化による混乱などコロナ禍の深刻な影響が学生生活に表れる結果が出ている。このため、白書は冒頭に「在籍満足度と学修成果(成績自己評価)との関係」、「学生生活における不安や悩みの実態」、「コロナ禍の影響」、「自分の経済状況および家計における学費負担感についての考察」という特集ページを設けている。

 日本私立大学連盟学生生活実態調査分科会会長の北条英勝武蔵野大学人間科学部教授は「コロナ禍で学生を取り巻く環境は大きく変化した。白書から学生のニーズや生活実態を把握し、大学教育と学生支援の課題解決に役立ててほしい」とコメントしている。

参考:【日本私立大学連盟】『私立大学学生生活白書2022』刊行

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。