金城学院大学の音楽芸術学科4年の風岡詩織さんが「第11回ベーテン音楽コンクール」の声楽部門で第1位、同学科の3年生の西村美奈穂さんが第3位を獲得した。

 2007年度に始まったベーテン音楽コンクールは現在、ピアノ、弦楽器、声楽と3つの部門があり、未就学児から一般までが参加できる。二人が出場したのは2017年度に初めて設けられた「声楽部門大学・院生の部」で、地区予選、地区本選、そして、東京での全国大会を経ての受賞となった。

 風岡さんらが学ぶ金城学院大学文学部音楽芸術学科は2013年度に新設されたもので、専門の音楽はもとより、ヨーロッパの文化や歴史なども深く学ぶことができる。演奏家の育成に力を入れているが、教員採用試験の合格者も多数輩出し、伝統ある総合大学として一流企業への就職率が高いのも特徴だ。

 同学科は、ピアノ、声楽、管楽器コースの3コースからなるが、音楽ホールをはじめ、最新設備が整ったスタジオ、レッスン室等、全国トップクラスの教育施設を完備し、「ステージアクティング」「演奏家のための身体感覚レッスン」「合唱指導法」「ヤマハグレード取得講座」などユニークな科目を展開している。また声楽コースの学生が主体となって結成したアンサンブルグループ「リリー・ミューズ」は、さまざまな場所で、演奏を通して積極的なボランティア活動も行っている。

 今回の受賞はこうした環境が大きく寄与したものだと言えそうだ。

参考:【金城学院大学】文学部音楽芸術学科

大学ジャーナルオンライン編集部

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