石川県の国際高等専門学校は、中学卒業後、15歳からグローバルイノベーターを目指す5年制の高等教育機関。2018年に金沢工業高等専門学校から校名を変更した。今回、国際高専誕生とともに入学した第1期生9名全員の進路先が決定した。

 2018年に入学した第1期生9名のうち進学は5名。進学先は、豪ニューサウスウェールズ大学1名、金沢工業大学学部3年次編入学4名(情報工学科2名、機械工学科1名、ロボティクス学科1名)。

 世界Top50に入るオーストラリアの名門大学ニューサウスウェールズ大学に進学するのは、タイ出身のプラチャクタム・イッサダーさん。データ分析を学び、将来は経営にも関わりたいという。6月から理学部に入学し、データサイエンスを中心に学ぶ。3年間で、数学的手法や統計、コンピューティング、ビジネス上の意思決定やコミュニケーションなどのスキルを身につけ、「Bachelor of Data Science and Decisions」(データサイエンスと意思決定の学士号)の取得を目指す。

 国際高等専門学校は、2018年に金沢工業高等専門学校から校名を変更。英語で数学や物理、化学、生物などのサイエンスとテクノロジーを学ぶ「English STEM教育」や、実社会でのリアル課題に取り組む中で知識の応用力を高める「エンジニアリングデザイン教育」を行っている。活動のフィールドも多様性豊かで、1、2年生は全寮制の白山麓キャンパス、3年生はニュージーランド・国立オタゴポリテクニクに留学、4、5年生は併設校・金沢工業大学と共有する金沢キャンパスでのプロジェクトや研究活動を通じて未来社会「Society 5.0」で新しいモノやコトを創出できるグローバルイノベーターの育成を目指している。

参考:【国際高等専門学校】国際高専1期生の進路が決まりました。

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