東京工業大学とTaylor & Francisは、オープンアクセス論文の出版を促進するため、2023年1月から3年間の電子ジャーナル転換契約を締結した。

 本転換契約では、ジャーナル購読費とTaylor & FrancisおよびRoutledgeのOpen Select(ハイブリッド)ジャーナルで論文をオープンアクセス出版する際の論文掲載料を定めている。この転換契約により、東京工業大学は購読している全てのTaylor & Francisのジャーナルへのアクセスが保証されることに加え、東京工業大学に所属の研究者は、Taylor & Francisのジャーナルで論文をオープンアクセス化する際の論文掲載料の個人負担が大きく減少することとなり、論文出版数の増加が期待される。東京工業大学附属図書館は、大学図書館コンソーシアム連合の会員館として、同コンソーシアムが合意したRead & Publish提案に参加する最初の機関となる。

 東京工業大学附属図書館長の山田明教授は「伝統あるTaylor & Francis社と転換契約の合意に至り大変嬉しく思っております。オープンアクセス出版の世界的な潮流の中、本学でも研究の発信力を高めるべく積極的に転換契約を進めているところです。今回の契約により、本学の研究成果、特に若手研究者の研究のヴィジビリティが高まることを大いに期待しております。」とコメントした。

 Taylor & Francisは、世界中の研究者、学術団体、大学、図書館と提携し、最新の学術的思考や発見を共有し、その更なる発展をサポートしている。学術ジャーナル、書籍、電子ブック、参考文献の世界有数の出版社として、人文科学、社会科学、行動科学、科学、テクノロジー、医学の全分野を網羅。オックスフォード、ニューヨーク、フィラデルフィア、ボカラトン、メルボルン、シンガポール、北京、東京、ケープタウン、ニューデリーなど、世界各地で編集者、学会、著者に向けて、地域に根ざした専門知識とサポートを提供し、さらに、図書館関係者には、個別のニーズに沿った顧客サービスを提供している。

参考:【PR TIMES】東京工業大学とTaylor & Francis、電子ジャーナル転換契約を締結 

東京工業大学

時代を創る知を極め、技を磨き、高い志と和の心を持つ理工人を輩出し続ける理工大学の頂点

東京工業大学は産業の近代化が急務となっていた1881(明治14)年に東京職工学校として設立されました。設立以来、優秀な理工系人材と卓越した研究成果を創出し続け、現在も日本の理工系総合大学のトップにいます。東京工業大学は高度な専門性だけでなく、教養学を必修とする[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。