静岡大学と浜松医科大学の1法人2大学統合が難航している問題で、浜松市の音頭で早期の再編実現を目指す期成同盟会が発足した。
浜松市によると、再編促進期成同盟会は浜松市中区のアクトシティ浜松で発足式を開いた。式には浜松市など県西部だけでなく、県東部の御殿場市、富士宮市など地方自治体、熱海商工会議所など経済界からも出席者があり、浜松市の鈴木康友市長らが統合の早期実現を訴えた。
静岡大学と浜松医科大学は2019年、1法人2大学での統合で合意した。両法人を統合したうえで、静岡大学浜松キャンパスと浜松医科大学を統合した新大学と静岡大学静岡キャンパスの2大学を置く構想だ。
浜松市は再編準備室に市有施設を無償提供するなど積極的に統合を後押しする構えを示したが、分割される静岡大学内に反対の声がくすぶり、静岡大学と静岡市が協議会を発足させたのを機に再編協議が中断、当初目標の2022年スタートが先送りされた。