2022年度からの学生受け入れを目指して法人の統合や大学再編を検討していた静岡大学と浜松医科大学は、予定通りに協議が進まないとして統合再編時期を先送りすることを決めた。具体的な統合時期については明らかにしておらず、先行きを見通せない状況に陥っているもよう。

 静岡大学と浜松医科大学が2019年に締結した合意書では、法人を2021年度までに統合したうえで、工学部と情報学部を持つ浜松市の静岡大学浜松キャンパスと浜松医科大学を統合した新大学と、人文社会科学部、教育学部、理学部、農学部がある静岡市の静岡大学静岡キャンパスから成る新大学を2022年度に設立するとしていた。

 静岡県内の2政令指定都市にそれぞれ、大学を持つアンブレラ方式で統合法人を運営しようとしてきたわけだが、浜松市や浜松医科大学が医療と工学、情報分野の融合につながるとして統合に前向きだったのに対し、静岡市や静岡大学から静岡大学を分割する形となることに不満の声が上がっていた。

 静岡市は静岡大学関係者も委員に加えた静岡大学将来構想協議会で再編のあり方を模索していたが、議論が行き詰まって休眠状態に陥っている。このため、静岡大学と浜松医科大学は2022年度から学生を受け入れるために必要な大学設置審議会への申請が間に合わないと判断した。

 浜松市や浜松医科大学は引き続き、合意書に沿う方向での統合を求めていくとみられるが、静岡市や静岡大学の動きが鈍く、統合の先行きを不安視する声も上がっている。

参考:【静岡大学】「静岡大学・浜松医科大学 法人統合・大学再編に関する共同記者会見」を開催しました

大学ジャーナルオンライン編集部

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