麻布大学は、「麻布大学出る杭を引き出す教育プログラム」の一環として、高校生と大学教員がともに研究へチャレンジする「いのちと共生の研究プログラム」の研究成果発表会を2023年3月25日(土)に開催する。

 麻布大学出る杭を引き出す教育プログラムは、高校生から学部生、院生まで有機的な連携体制を構築し、個々の能力を更に活かせる、すなわち「出る杭を伸ばす」高大連携プログラム。「答えのない実践経験」を中軸に掲げ、高校生から大学低学年、さらに高学年に至るまで、「真の研究」に取り組むことで問題発見力や解決力などのサイエンスリテラシーとグループワークを通したコンピテンシーの向上につなげることを目的としている。

 「いのちと共生の研究プログラム」も活動のひとつで、麻布大学と高大連携協定を結んだ新渡戸文化高等学校、明星高等学校、神奈川県立横須賀高等学校(五十音順)の生徒、教員と、麻布大学の教員がタッグを組み、身近な疑問・課題への理解を深め、その解決の糸口を探っていくというもの。

 研究成果発表会では、各校が半年~1年にわたり進めてきた研究の成果を発表する。また、麻布大学の動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム研究プロジェクト所属学生も、現在進行中の研究内容について中間発表をする予定。

 新渡戸文化高等学校の発表演題は「(仮題) 廃材からアロマの製作」と「(仮題) 魚から海の未来を考えるワークショップの教育効果」。明星高等学校は「生物多様性の経済的価値を身近な例で評価してみた(参加感想) 」「府中市の鳥害レポート 鳥とヒトとの共生に向けて高校生からの提言」。県立横須賀高等学校は「イヌが飼い主と見知らぬ人に見せる反応の違いの解明」「ウイルスの感染力の見える化」を発表予定としている。

 また、動物共生科学ジェネラリスト育成プログラムの麻布大学1・2年次学生は、「イヌを介した街づくりによる人のWell-beingの向上」「動物に生息する微生物が作る化合物から抗ウイルス薬を探す」「外見で見分けがつかない鳥の雌雄判別」「都市ダヌキから探るワンヘルス」「食品でアレルギー症状を緩和できるのか?」「産学連携プラスチックゴミ削減プロジェクト」について発表を行う。

 研究成果発表会は3月25日(土)10~12時に麻布大学8号館7階百周年記念ホールで開催。誰でも無料で参加でき、オンラインでも視聴可能。オンラインの場合は、事前登録が必要となる。

参考:【麻布大学】プレスリリース:高校×大学「いのちと共生の研究プログラム 研究成果発表会」を開催します

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麻布大学のルーツは、明治23年(1890年)、與倉東隆によって東京の麻布(現 港区南麻布)に開設された「東京獣医講習所」にさかのぼります。1950年に麻布獣医科大学として開学、1980年に麻布大学に改称。麻布大学では建学の精神「学理の討究と誠実なる実践」のもと[…]

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