立命館アジア太平洋大学(APU)は、2023年4月に、開学以来初の新学部「サステイナビリティ観光学部」を開設し、学部共通の学びや学びの場の拡充として、既存の「アジア太平洋学部」「国際経営学部」の教学改革を行う。その教育効果を高めるため、新しい教学棟と5棟目となる国際教育寮APハウスを建設した。

 新しい教学棟「グリーンコモンズ」は、鉄骨造と木造からなる地上3階建。国内大学初となる3階建て大規模木造建築を採用している。木材の使用量は約450㎥と国内の大学の施設としては最大級で、中央の木造建築部分に構造材から内装にいたるまでほとんどに大分県産杉材を使用。約400tのCO2削減に貢献し、カーボンニュートラル社会の実現にむけた取り組みを推進していく。

 新しい国際教育寮「APハウス5」は、鉄筋コンクリート造の地上4階建で、寮室はユニバーサルルーム7室を含む全261室。教室等のあるエリアからブリッジでつながり、エントランスとなる4階は、寮外生や企業・地域と交流できる多目的なスペースを設けた。既存のAPハウスと合わせて合計1,571室の居室数となり、この「APハウス5」建設により、入寮を希望する新入生は全員が入寮できるようになる。

 APハウスは「Residential Education & Residential Wellbeing」 (学びの場としての寮、心身の健康維持のための寮)をコンセプトに、寮生活を通じた学生の学びと、心と身体の健全な成長を目指す。単に寝泊まりする場所としてではなく、学生が多様な価値観に出会い、ぶつかり合いながらも解決策を見出し、学ぶ場として機能させていく。

 出口治明学長は、2023年3月28日行われた竣工式で、新しい建物の完成に関係者に感謝の意を表し「APUは2023年4月に、サステイナビリティ観光学部を開設し、アジア太平洋学部、国際経営学部とあわせて3学部のトライアングルとなります。これを“第2の開学”と位置づけ、グリーンコモンズとAPハウス5を建設しました。学生のみならず、地域と共に、持続可能な社会を構築できる人材の育成に挑戦し、多文化共生キャンパスをより進化させたいと考えています。」と今後の抱負を話した。

参考:【立命館アジア太平洋大学】新しい教学棟と、新しいAPハウスの建物の名称が決定!

立命館アジア太平洋大学

アジア太平洋地域の未来創造に貢献するグローバルリーダーの育成

立命館アジア太平洋大学は、基本理念である「自由・平和・ヒューマニティ」、「国際相互理解」、「アジア太平洋の未来創造」を体現し、国際社会に貢献する人材を養成しています。学生の2人に1人が留学生という世界に誇るグローバル・ラーニング・コミュニティを構築。多様な価値[…]

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