日本学生支援機構は9月7日、使途を社会的な課題解決に限定した債券「ソーシャルポンド(社会貢献債)」300億円を発行する。世界的なESG(※1)評価機関であるフランスのヴィジオアイリスから国際資本市場協会が定義する社会貢献債の原則に適合するとの評価を取得しており、今後奨学金の原資をすべて社会貢献債で賄う。

 日本学生支援機構によると、発行する社会貢献債は名称が「第52回日本学生支援債券」。年限2年で、表面利率0.001%とする。格付投資情報センターのAA、日本格付研究所のAAA格付を取得する予定。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が主幹事を務め、集めた資金は2018年度の第二種奨学金在学中資金に充てる。

 日本で社会貢献債の発行は2016年の国際協力機構(JICA)以来になる。日本学生支援機構は奨学金事業が国連の持続可能な開発目標(SDGs)のうち、「すべての人に質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」とした目標4に該当するとして発行に踏み切った。

 日本学生支援機構は学生向け奨学金の原資としてこれまで、年間1,200億円前後の財投機関債を発行してきた。今後はすべての資金調達に社会貢献債を活用することにしている。

※1 ESG 環境、社会、ガバナンスの英語の頭文字を組み合わせた言葉で、ESG投資とはこれら3要素を重視して行う投資を指す。

参考:【日本学生支援機構】日本学生支援債券に対する 「ソーシャルボンド」としてのESG評価の取得について

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大学ジャーナルオンライン編集部

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