九州大学はタイヤ製造大手のブリヂストンと組織対応型連携をスタートさせた。それぞれの強みを生かした共創で新たなイノベーションを巻き起こすのが目的で、従来から継続して連携してきたタイヤ用ゴム材料の開発だけでなく、バイオや水素などサステナビリティ分野での連携も深める。
九州大学によると、連携は九州大学が持つ自然科学や人文社会科学、デザイン系の総合知と東京都小平市にあるブリヂストングローバルイノベーション拠点の知見を融合して進める。九州大学は連携する研究分野について、バイオや水素などのサステナビリティ分野、未来を想定したうえで社会に潜在・顕在するとみられる課題解決などを挙げている。
組織対応型連携は個々の研究開発のニーズ解決だけでなく、さまざまな研究結果の融合を図りながら、独創的なコンセプトを生み出して最先端の実用化技術を開発することを指す。
九州大学の福田 晋産学官連携担当理事は「高い技術を持ち、持続可能な取り組みを進めているブリヂストンと連携することにより、国際的に最高水準の研究拠点を形成したい」とのコメントを発表した。
ブリヂストンの坂野 真人グローバルCTOは「サステナブルな会社への変革を進めている最中だけに、九州大学との組織対組織の連携で変革を推進し、イノベーションの加速や新たな価値創造を実現したい」としている。