SNSを通じたアルバイト先探しで闇バイトなど違法な労働の危険性を認知している高校生は44.8%、大学生でも52.3%と約半数にとどまることが、マイナビの全国調査で明らかになった。怪しい求人を見かけた高校生44.5%、大学生は48.0%、トラブルに巻き込まれた高校生も7.4%、大学生(5.8%と一定数いた。

 3~4月にアルバイトなど非正規雇用の仕事探しをした全国の15~69歳の男女(中学生を除く)約1万6,000人を対象に5月に実施した非正規雇用に関する求職者・就業者の活動状況調査、2月に15~18歳の高校生から約830、18~23歳の大学生から約1,400の有効回答を集めた高校生のアルバイト調査、大学生のアルバイト調査の結果をまとめた。

 それによると、SNSを通じてアルバイト探しをした経験があるのは、高校生50.0%、大学生30.8%。働いた経験を持つのは、高校生32.6%、大学生21.8%で、SNSネイティブの高校生にとってSNSでのアルバイト探しが身近であることがうかがえた。

 SNSでアルバイト探しをする理由は、「すぐに応募できる」が最も多く、44.2%に達した。次いで、「すぐに働ける」の39.5%、「面倒な登録手続きがない」の35.0%。タイムパフォーマンスを重視する若い世代の意識が回答に出ている。

 SNSでのアルバイト探しは第三者のチェックが入らず、闇バイトなど違法な仕事に巻き込まれる可能性もあるが、危険を認知していたのは、高校生の44.8%、大学生の52.3%にとどまった。怪しい求人を見かけたことがあるのは、高校生で44.5%、大学生で48.0%。実際にトラブルにあったことがあるのは、高校生の7.4%、大学生の5.8%に及んでいる。

参考:【マイナビ キャリアリサーチLab】高校生・大学生におけるタイパの良いSNSを活用したアルバイト探し~”闇バイト”の危険性とその対策~

大学ジャーナルオンライン編集部

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