株式会社マイナビは、大学1年生から4年生(年齢:18歳~23歳)を対象とした「大学生のアルバイトに関するレポート(2022年)」の結果を発表した。本調査は今年で4回目。回答数は就業者990、非就業者523。

 大学生がアルバイトをする目的は、「貯金をするため」が58.4%と最も高く、次いで「趣味のため」53.1%、「自分の生活費のため」38.6%となった。 前年比では「交際費のため」が10.6pt減(31.8%)と大きく減少したが、「趣味のため」は7.8pt増(53.1%)、「自分の学費のため」は6.9pt増(15.6%)、「人との交流・出会いが欲しいため」は5.6pt増(23.9%)と大きく増加した。また、自身で学費を稼ぐためにアルバイトをする学生が一定数いることがわかる。

 現在アルバイトをしていない理由を聞くと、「学校生活(学業・部活など)との両立が難しい」が39.2%と最も高く、次いで「プライベート(習い事・趣味・社会活動など)を大事にしたい」33.9%だった。また、「コロナの影響(休業、シフト減少、倒産等)」と回答した割合は12.4%だった。学年別では、大学3年生で「プライベート(習い事・趣味・社会活動など)を大事にしたい」が43.1%で全体と比べて9.2pt高く、他の学年より顕著に表れていた。大学3年生が入学した2020年は新型コロナウイルスの感染拡大し始めた時期であり、学生生活が最も制限されていたため、落ち着き始めた現在、プライベートを大事にしたいと考える学生が増加したと考えられる。

 就職活動を意識してアルバイトをする大学生は34.2%で前年比4.6ptの増加。コロナ禍で学生生活が制限されるなか、アルバイトを通して就職活動でアピールできる経験を得たいと考える学生が増加したとみられる。学年別では、就職活動を控えた大学3年生が38.5%と最も高いが、大学1年生では33.0%、大学2年生では31.4%と低学年でも約3割が就職活動を意識してアルバイトをしていることがわかる。アルバイトをする上で意識していることでは、「正しい言葉遣いができるようになる」が38.8%と最も高く、次いで「将来の仕事や職業に役立つような経験をする」28.0%、「アルバイトを通じて自身と異なる世代の人と関わる」 27.2%となった。

参考:【株式会社マイナビ】「大学生のアルバイトに関するレポート(2022年)」を発表

大学ジャーナルオンライン編集部

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