日本工業大学は、環境省主催の研修プログラム「令和4年度教育機関と連携した地域再エネ導入促進及び地域中核人材育成研修」に採択された。大学の採択テーマ「地域再エネ導入に向けたバイオガス発生技術の工学的学修と小規模装置実習」のもと、基幹工学部応用化学科の学生22名らが研修に参加した。
この研修は、学生の地域再エネ導入の促進に貢献しようというマインドの醸成や地域再エネ導入を担う人材の創出、また地域の再エネ導入に関しての産学連携による永続的な共創関係を構築する目的で行われた。日本工業大学では「地域再エネ導入に向けたバイオガス発生技術の工学的学修と小規模装置実習」をテーマに、2022年12月から2023年3月の間、日本工業大学のカレッジマイスタープログラムの一つである「SDGs for Engineers(略称:SfE)」のメンバーと、基幹工学部応用化学科の内田祐一研究室、伴雅人研究室の学生が参加した。
研修では、日本工業大学の佐藤茂夫名誉教授の技術指導による食品・農業残渣を原料とするバイオガス発生装置の製作・運転実習に加え、バイオガス転換技術の取組みを実際に体感するフィールドワークとして3カ所※の事業サイトを見学した。また、SfEを中心とした学生と宮代町役場の行政担当者が、宮代町に適した再生可能エネルギーの創出技術や地域脱炭素の課題について意見交換会も行った。
3月17日には、研修プログラムの参加大学(全15大学)による全体交流会での成果発表を終え、研修が無事に修了した。参加した学生たちにとっては、とても貴重な体験の連続であり、地域の脱炭素化への取組みという課題を肌で感じられる大変有意義な研修となった。
※フィールドワークは下記の3カ所
・東京都羽村市:西東京リサイクルセンター[バイオガス発電設備]
・埼玉県三郷市:中川水循環センター[汚泥消化・バイオガス発電システム]
・栃木県足利市:ココ・ファーム・ワイナリー[ワイン醸造設備]