明海大学は、2024年4月の歯学部入学生を対象に、これまで190万円だった歯学部初年度授業料を半額の95万円に減額することを発表した。
超高齢社会、人口構造の変化及び多様な医療・介護等のニーズや価値観の変化に伴い、歯科医師及び歯科保健医療に求められる役割は大きく変容している。歯の形態の回復を主とした「治療中心型」から口腔と全身疾患の関連性を踏まえた口腔機能の維持・回復をめざす「治療・管理・連携型」の必要性が叫ばれ、政府主導による「国民皆歯科検診」の導入実施も具体的検討が進んでいる。
また、歯科医師を必要とするフィールドも歯科医院に加えて、地域包括ケアシステムや医科歯科連携において病院、介護福祉施設やリハビリテーション施設等にも急速に広がっており、将来的な歯科医師不足が懸念されている。
このように歯科医師及び歯科保健医療を取り巻く環境が大きく変容する中、明海大学では、建学の精神の具現化と社会的使命を果たすために、多くの優秀な若者が歯科医師の道を志し、そして共に歯科医学の発展に貢献することを願い、2024年度から、歯学部の入学初年度(1学年)の授業料を半額に減額することにした。
2023年度以前の歯学部の入学初年度(1学年)の授業は190万円に対し、2024年度からは半額の95万円になる。減額の対象となるのは、2024年4月の歯学部入学生。世帯収入や成績等の条件はない。
明海大学は健全な経営基盤を確立し、社会経済情勢にも配慮した学費設定や奨学金制度の導入により経済的負担の軽減を図ることで、安心して学修に専念できる環境づくりに取り組んでいく。