岡山大学医学部保健学科は、2023年9月4~8日の5日間、タイ王国のシーマハサラカム看護大学で「東北タイ研修」を実施した。看護学専攻3年生5名、検査技術学専攻3年生2名、放射線技術科学3年生1名が参加した。
岡山大学医学部保健学科では、2006年から毎年9月前後に、学年に関係なく学生が保健学科教員の引率のもと5日間のタイ国研修に行っている。タイ国には国際機関の事務所が多く設置されており、大学関係者はWHO等から保健医療専門家として世界中に派遣されているため、学ぶことは非常に多くあるという。
また、岡山大学医学部保健学科はタイのシーマハサラカム看護大学(マハサラカム県)と部局間協定を結んでおり、充実した大学の視察や学生との交流ができる。タイでの総合病院の見学や代替医療施設、地域保健の現状を知るために村の活動の場や家庭への訪問なども実施。近年は、シーマハサラカム看護大学からも毎年学生が岡山大学を訪問しており、互いの国の文化や医療・福祉を学び合い、相互の交流を活発に行っている。
今回の研修では、タイ東北部のMahasarakham HospitalのICUや救急医療の現場の見学、Thai Traditional Medicine Clinicにおけるタイ伝統医療・タイ古式マッサージの演習、Ban Wang Pathum Tambon Health Promotion Hospitalにて地域保健の実際に触れるなど、タイの保健医療に関する多くのことを学んだ。加えて、タイの学生たちと交流を深め、タイの文化やタイの学生の生活にも触れることができ、学生たちは今後につながる貴重な体験をすることができた。