金沢工業大学がタカラトミー等と開発した「Beyond SDGs人生ゲーム(英語正式名称:“The Game of Life: Beyond SDGs”)」が、2023年7月4~7日にフランスで行われたシミュレーション・ゲームの国際学会「ISAGA2023」において、「Best Exhibition Stand of ISAGA 2023」を受賞した。
金沢工業大学では、2017年に第1回「ジャパンSDGsアワード」SDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞を受賞して以降、SDGs達成に向けて様々な組織との連携を加速させている。この取り組みの一環として、これまでに取り組んできたSDGs教育を発展させるため、2022年に株式会社タカラトミー等と「Beyond SDGs人生ゲーム」を開発。全国の小中高の教育機関等に無償配布を行ってきた。
今回の「ISAGA2023」において、金沢工業大学は「Beyond SDGs人生ゲーム」を用いた教育活動の教育効果に関する論文発表のほか、学会参加者に実際にゲームを体験してもらう事前登録制のワークショップ、および、全参加者への公開展示セッションに参加した。なお、「Beyond SDGs人生ゲーム」は現在国内の教育機関向けに開発した日本語版しか存在していないため、今回の学会参加にあたり、内容を英語訳した翻訳冊子および英語訳が確認できるアプリの開発を行い、それを用いることで、言語の壁という大きなハンデを超えての受賞となった。
「Beyond SDGs人生ゲーム」は、これまでにも、公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会(JIDA)よりJIDAデザインミュージアムセレクション賞を受賞するなど、国内でも高い評価を受け、現在、全国300校以上の小中高等の教育機関で活用され、毎年1万人以上の生徒・児童が体験している。今回の受賞により、国内だけではなく、国際的にも高い評価が得られたこととなる。
金沢工業大学では、今後も日本一のSDGs教育推進大学として、教育・地域経営・ビジネスの3つを重点領域としハブ機能を高めていくことで、日本中・世界中にSDGs教育を広め、SDGsの達成に貢献していく。
※ISAGA(International Simulation and Gaming Association)は、教育やまちづくりを始めとする様々な領域におけるシミュレーション・ゲームおよび関連する方法論の科学的な研究・活用に関心を持つ専門家が参画する学術組織で、1970年にドイツで第1回目の世界大会が開催された歴史ある学会。