岡山大学は、2023年10月1日、NPO法人だっぴ、無花果株式会社と連携し、高校生向けアントレプレナーシップ(起業家精神)コミュニティ「オレンジ」を設立した。

 この事業は科学技術振興機構の「EDGE-PRIME Initiative」事業の一環として実施するもので、高校生のアントレプレナーシップを養成するとともに在学中の起業を応援することで地域の起業機運を盛り上げることが目的。今回設立した「オレンジ」は、在校中の起業のみならず、それらの実践と体験を活かした総合型選抜での大学受験支援という高校生の志望に合わせたサポートを特徴としている。

 10月1日には、岡山駅前の「ももたろう・スタートアップカフェ」(ももスタ)にて「総合型選抜という出口戦略」と題し、コミュニティ設立を記念した高校生向けのキックオフイベントを開催。慶應義塾大学の学生である藤原歩美さんが講師となり、学力だけではなく面接や論文などを通して人物が評価される大学入試制度「総合型選抜」について紹介し、「ピッチコンテストへの参加など学外で独自に行う活動が総合型選抜受験時の自己PRとして活用できる」など、自身の体験談をもとにしたアドバイスを行った。イベントには岡山県内の高校生15人が参加し、「総合型選抜に向けて何をすればいいのかが分かっていなかったので、今回のイベントで聞いたことを実践しようと思った」などの声が聞かれた。

 「オレンジ」は無花果高等学園岡山キャンパスにコミュニティスペースを設け、毎週木曜日に開放している。今後はオンラインでの交流イベントや岡山県内の高校への出前講座なども展開していく予定。

参考:【岡山大学】高校生向けアントレプレナーシップコミュニティ「オレンジ」を設立 ~総合型選抜入試をテーマに第1回イベントを開催~

大学ジャーナルオンライン編集部

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