佐賀龍谷学園が運営する九州龍谷短期大学では、2024年1月29日に開催された理事会・評議員会において、2025年度以降の学生募集の停止を決定した。2025年度から募集停止する大学では14校目となる。

 九州龍谷短期大学は、1952年に佐賀市水ケ江にて「佐賀龍谷短期大学・仏教科単科」として始まった。1985年に現在の鳥栖市村田町に移転し「九州龍谷短期大学」と名称を変更し、以降70有余年にわたり輩出した卒業生は約9,000人におよぶ。

 しかし全国的に短期大学志願者は激減し、九州龍谷短期大学でも定員割れが常態化するなど、厳しい経営状況が続いてきた。これまで四年制大学への改組の検討をはじめ、学科・コースの変更や募集活動に力を注いできたが、特に最近の志願者数の大幅な減少傾向に鑑み、慎重に検討を重ね、2024年度入学生を最後に2025年度以降の学生募集を停止することを決定した。なお、2024年度入学生および在学生への教育、進路支援等については、これまでと同様、全力を挙げて取り組む。

 筑後佐賀エリアでは2022年度より久留米信愛短期大学(フードデザイン学科、幼児教育学科)、2023年度より九州大谷短期大学福祉学科が募集停止している。同エリアの短期大学は現在3校。佐賀女子短期大学は2024年度より地域みらい学科を男女共学化し、運営する旭学園は2026年4月に佐賀県武雄市に武雄アジア大学(現代韓国学部、次世代教育学部)を新設する(仮称・設置構想中)。また、短期大学部(地域生活支援学科、幼児保育学科)を持つ西九州大学は、2027年4月に健康データサイエンス学部を新設する(仮称・設置構想中)。九州大谷短期大学(表現学科、幼児教育学科)は、2024年4月よりコースを再編する。

参考:【九州龍谷短期大学】2025(令和7)年度以降の学生募集停止について

大学ジャーナルオンライン編集部

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