国際化の進展とグローバル教育推進に戦略的に取り組むテンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)は、2024年3月8日、長崎県と包括的な連携・協力に関する協定を締結した。TUJが都道府県との間で連携協定を締結するのは、山梨県に続き2件目、長崎県が包括的連携協定を締結した大学としては、明治大学、長崎大学に次いでTUJが3校目となる。

 協定書の締結式は東京の都道府県会館で行われ、TUJのマシュー・ウィルソン学長と長崎県の大石賢吾知事が署名した。今後TUJと長崎県は協定に基づき、国際教育、語学研修、学術研究、グローバル人材育成、九州地方への外資系企業や外国人材の誘致、観光・ホスピタリティマネジメントその他の重要分野における能力開発等を共同で進めていく。TUJの学生・教職員と長崎県内の個人・学校・企業との様々な交流が想定されるとともに、TUJの拠点である東京と2025年1月にオープンするTUJ京都において、対面またはオンラインでの授業やイベントなどに長崎県民が優先的に参加できるようになる。

 TUJにとって都道府県レベルの包括協定は、山梨県(2022年12月)に続き、2件目となるが、市区町村レベルでは2022年に東京都世田谷区と、2006年には旧キャンパス所在地である東京都港区とも協定締結の実績がある。長年にわたり、TUJは主に首都圏に重点を置いてきたが、学生数の増加や大学全体の成長に伴い、関西圏やその他の西日本地域にもその存在感を拡大しつつある。京都における新たな拠点の開設により、TUJの活動範囲はさらに広がり、長崎県との文化教育活動やその他の連携がより効果的に行われることになる。

 TUJのウィルソン学長は、「本協定は、学術的・文化的交流や国際社会への貢献を促進し、明るい未来に向けて共に努力することを約束するものです。長崎の持つ豊かな歴史と活気ある文化は、テンプル大学が推し進めるグローバル教育をより深みのあるものにしてくれるでしょう。この連携は双方にとって大きな可能性を秘めた取組みであり、大石知事のリーダーシップとグローバルな視座に敬意を表します。」とコメント。長崎県の大石賢吾知事も「TUJとの連携により、本県の主要産業である観光分野における人材の確保、インターンシップの受け入れなど、お互いのリソースと、ニーズがマッチし、本県学生のみならず、企業や幅広い県民の皆様に対して、様々なグローバル教育や交流の機会を提供することで、国際感覚を醸成し、経済活動や地域生活などに活かしていきたいと考えております。今回の包括連携協定締結を契機に、TUJと本県との親交が発展的に深められ、ひいては、双方の振興・活性化が図られることを祈念しております。」と、今後のTUJとの連携に期待を寄せた。

参考:【テンプル大学】テンプル大学ジャパンキャンパスが長崎県と包括連携協定を締結

テンプル大学ジャパンキャンパス

日本で最も歴史の長い外国大学日本校

テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)は、1982年東京に開校。日本の外国大学のなかで最も古く、最大規模の学生数およびプログラム数を有する。 日本で入学、卒業ができる唯一のアメリカの州立総合大学および研究機関であり、TUJ学生は米国本校から直接、単位・[…]

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