学校法人早稲田大阪学園は、2025年4月より早稲田摂陵高等学校(大阪府茨木市)を「早稲田大阪高等学校」へ校名変更する。早稲田大学推薦枠を74名設置し、早稲田大学進学に特化した「早稲田コース」を設置。早稲田大学との高大連携関係をさらに深め、新しい教育へ挑戦する。
早稲田大学には同一法人で原則100%早稲田大学に進学する附属校として早稲田大学高等学院(男子校)、早稲田大学本庄高等学院(共学)のほか、別法人の系属校として、早稲田摂陵高等学校(共学)、早稲田実業学校高等部(共学、推薦枠約100%)、早稲田高等学校(男子校、推薦枠約50%)、早稲田渋谷シンガポール校(共学、推薦枠約80%)、早稲田佐賀高等学校(共学、推薦枠50%程度)がある。
このうち1962年に設立され2009年より系属校となった早稲田摂陵高等学校は、「早稲田大阪高等学校」へ校名を変更し、地域に根ざす「大阪のWASEDA」としてさらなる一歩を踏み出す。また、地元大阪を第一に、西日本一帯から早稲田大学を目指す生徒が集まる開かれた学校とする。
現在は約10%となっている早稲田大学への推薦枠を、関西では最も多い74名に拡充。早稲田大学進学を目指す「早稲田コース」、難関国公立大学・難関私立大学を目指す「文理コース」、私立大学を目指す「総合コース」を設け、全学的にSTEAM教育やEdTechを活用した新しい学びの場を提供する。なお「総合コース」は吹奏楽クラス(35名)を含む。
「早稲田コース」は、文理融合教育を掲げ、高校2年まで文系・理系にとらわれないカリキュラムへ改組する。能動的学習能力を涵養する専門演習(ラボ)の設置、「情報II」を必修とし数理・データサイエンスに対応、卒業論文の執筆を通して「探究から研究」への実践を行うなどの特徴がある。