東日本大震災の津波で家屋に大きな被害を受けた住民の加齢による骨密度低下が、被害を受けなかった人より大きくなる傾向にあることが、東北大学東北メディカル・メガバンク機構などの調査で分かった。家屋に大きな被害を受けた人は震災による環境の変化で外出を控え、歩かなくなったことが背景にあるとみられる。

 調査は宮城県の住民を対象に2013~2015年に実施した第1次健康調査と2017年度の第2次調査で約7,700人分の結果を比較、分析した。
それによると、調査で家屋被害の大きさと関連性をうかがえたのは、心理的苦痛、平均歩数、骨密度の3点。心理的苦痛は家屋被害の大小にかかわらず、第2次調査の方が低い傾向にあるが、家屋被害の大きかった人の方が心理的苦痛のリスクが高いことが分かった。

 平均歩数は家屋被害が大きかった人ほど低い傾向が続いている。骨密度も被害が大きかった人の方が加齢による低下が顕著に見られた。家屋被害が平均歩数と骨密度の低下を招く負の循環に陥っているとみられる。

 東北大学東北メディカル・メガバンク機構などは家屋被害が大きかった人に対し、心理的苦痛を和らげる支援を継続するとともに、積極的な外出を奨励することが必要とみている。

参考:【東北大学東北メディカル・メガバンク機構】詳細調査で明らかになる震災被害の長期的な影響―家屋被害の大きかった人で、心理的苦痛、平均歩数、骨密度への影響が継続―

東北大学

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大学ジャーナルオンライン編集部

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