テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)は、学部課程のコンピューターサイエンス学科において、2024年9月の秋学期よりジャパンキャンパスのみで履修・卒業できるプログラムを開始する。学生数が増員するTUJでは、教育の質の向上に尽力しており、今回の取り組みもその一環。
TUJのコンピューターサイエンス学科は10年以上前から開設されており、グローバルビジネスにおけるコンピューターサイエンスの重要性を鑑み、アルゴリズム、ソフトウェア工学、コンピューターアーキテクチャ、プログラミング言語、データ構造、オペレーティングシステム、ネットワーク、人工知能、画像処理といった、主要分野を幅広く学ぶことができる。
同学科は当初、日本と米国本校で2年ずつ学ぶ形式だったが、2023年に改訂し、最初の3年間をTUJで履修し、最後の1年を米国フィラデルフィアの本校で修了する「3+1留学プログラム」課程を設置した。
2024年秋からは、同学科のさらなる人気の高まりを受け、教育の質向上を目的に、コースと教員を増やしジャパンキャンパスのみで履修を修了、卒業ができるプログラムを開始する。今回の変更で、コンピューターサイエンス学科はTUJにおける12番目の専攻学科となる。
マシュー・ウィルソン学長は、この取り組みについて「TUJの戦略的目標および学生のスキル開発へのコミットメントに合致すると同時に、需要に応え、コンピューターサイエンス専攻の学生の教育体験を大きく向上させるものです。世界レベルのコンピューター関連教育を日本で提供できることは、トップクラスの米国大学としてたいへん光栄なことです」とコメントしている。
TUJ学部課程の学生数は近年急増している。要因のひとつとして考えられるのが、新しい専攻や副専攻、修了証書プログラムなどの相次ぐ導入だ。2023年秋学期には、学生からの強い要望と日本の観光ホスピタリティ業界の現状を踏まえて、観光・ホスピタリティマネジメント学科を開講。同年にはeスポーツの修了証書プログラムも開講し、日本におけるeスポーツ教育のリーダーとしての先陣を切っている。
また、日本を拠点とする学生がテンプル大学米国本校で学びやすい環境を整えることにも注力しており、米国本校への留学にかかる費用を大幅に軽減する「フライ・トゥ・フィリー・プログラム」を引き続き提供。2025年1月にはTUJ京都をオープンし、TUJの学生が、テンプル大学ローマキャンパスのほか、TUJ京都でも学ぶ機会を得られるようにする。
参考:【テンプル大学ジャパンキャンパス】テンプル大学ジャパンキャンパスのコンピューターサイエンス学科、2024年秋学期より国内で全課程の履修を修了・卒業するプログラムを開始