2024年4月22日、九州大学、熊本大学、琉球大学など九州・沖縄地区の11国立大学法人でつくる「九州・沖縄オープンユニバーシティ」と、台湾大学、陽明交通大学など台湾の12大学で構成する「台湾大学学術連盟」が、福岡市のホテルで国際連携の覚書締結式を開いた。半導体など6分野で国境を越えた学術面の交流を進める。
九州大学によると、覚書締結式には九州大学の石橋達朗総長ら23大学の代表者が出席した。石橋総長は「国際的な協力の具体化で教育や研究、イノベーションで有意義な成果がもたらされることを期待する」とあいさつした。
連携するのは、半導体、生命科学、工学、自然科学、人文・社会科学、中国語の6分野。共同研究や単位互換など具体的な内容はこれから詰めることになるが、教員や学生の積極的な交流を想定している。
九州では、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本県進出をきっかけに、台湾との学術的な結びつきが強まっている。九州大学は2023年、台湾大学と個別に連携協定を結んだのをはじめ、TSMCとも人材育成などで協力協定を締結した。
今回の覚書締結はこうした個別の結びつきを複数の大学間に拡大した格好で、半導体分野で世界最先端を行く台湾と、シリコンアイランド復活を目指す九州・沖縄地区が、半導体研究などで連携する。
<九州・沖縄オープンユニバーシティ(KOOU)>
福岡教育大学、九州大学、九州工業大学、佐賀大学、長崎大学、熊本大学、大分大学、宮崎大学、鹿児島大学、鹿屋体育大学、琉球大学
<The University Academic Alliance in Taiwan(UAAT)>
台湾大学、成功大学、清華大学、陽明交通大学、中山大学、台北科技大学、政治大学、中興大学、中央大学、台湾師範大学、医学大学、台湾科技大学
参考:【九州大学】11国立大学法人による九州・沖縄オープンユニバーシティ(KOOU)と台湾大学群12大学(UAAT)が国際連携について覚書を締結