2018年4月に日本酒学センターを開設した新潟大学では、世界初の学問領域「日本酒学(Sakeology)」を国内外にPRするため、その概要、期待などを紹介する動画を公開している。
新潟大学が取り組む「日本酒学」とは、広範な学問を網羅する「対象限定・領域横断型」で、日本文化や伝統に根差した日本酒に対象を絞った、世界初の学問領域。取り扱う対象は、原料(水・酒造好適米等)や微生物、醸造・発酵の知識や技術、そして、日本酒が消費者の手に届くまでの流通や販売、マーケティング、さらには醸造に関連する気候や風土、地理的表示保護制度(GI)などの地域性、歴史や酒税、醸造機器、日本酒のたしなみ方や健康との関わりなど多岐にわたる。
新潟大学は、2017年5月9日、日本酒に係る文化的・科学的な広範な学問分野を網羅する「日本酒学」を構築し、国際的な拠点の形成とその発展に寄与することを目的に、新潟県、新潟県酒造組合の3者で連携協定を締結。2018年4月には、この協定に基づき研究推進機構附置新潟大学日本酒学センターを設置した。総合大学である強みを生かし、広範な研究・教育分野(全学部)から教員が参加する形で本センターを運営している。
研究に関しては、従来の清酒の関連領域の醸造学や発酵学のみならず、日本酒に関連した分野を対象とし、その研究成果を広く国内外に発信。また、新潟県、新潟県酒造組合と連携し、日本酒に係る「教育、研究、情報発信、国際交流」に関する事業を展開する。今回の「日本酒学」紹介動画もその一環。今後も新潟大学では、世界初の日本酒学の拠点となるため、活動していく。